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プラシーボ効果について

 
プラセボ効果、偽薬効果ともいいます。

 人間は自然治癒力と思い込みの力である程度回復できるものなので、割と適当な薬でも信じて飲めば直ってしまうことがよくあります。
 よく薬の治験などで、薬の有効性を図るときにランダムに被験者を”本当の薬”のグループと”偽薬”のグループに分けて、経過を観察して、薬の有効性を検証したりしています。

 つまり、「この薬は絶対効く!」と思っていれば効くし、疑っているとあまり効かないと、言うことです。
 インフォームドコンセプトが叫ばれている中で、それほど詳しく薬に関して説明が無いのはこのような背景があるのかもしれません。

 特に、プラシーボ効果は精神薬には大きく出るようです。

 


< 余談 >

 知り合いに睡眠薬を飲んで速攻で寝てしまう人がいますが、これはプラセボ(儀薬)効果です。
 通常は薬の効果が出るまで早くても15分かかり、効果が最大に高まるには早くても1時間です。
 まぁ、プラセボでも寝れるならいいんですけどね。
 ちなみに、不眠症の定義は布団に入ってから1時間寝れない場合が続くことだそうです。
 

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