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ラベリング効果について

 
 精神科医は必要以上に「うつ病」や「統合失調症」などの症状を強調しません。
 なぜでしょうか?

 ラベリング効果があるためです。

 ラベリング効果というのは心気症のパワーアップ版のようなものです。
 病名を告げられて「うつ病」だと思い込んでしまい、「うつ病」症状が重くなってしまうことがあります。これは治療に際しては大きなマイナスになるため、あまりはっきりと病名を告げない場合が多いのです。

 よって、回復の遅れをさせないように医者は「うつ病とか病名にこだわらずに、現状の問題を一つ一つつぶして行きましょう」っと言うような話方をします。

 

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