うつと薬と治療と自殺TOP > Readme > 「うつは心の風邪」ではない

「うつは心の風邪」ではないについて

 
 よく、うつ病は「心の風邪」と言われています。このキャッチフレーズは次のような意図で付けられたようです。

・誰でもかかる
 (程度の差を無視すれば10人中1人はかかるといわれている)
・風邪のように気軽に病院に来てほしい
・精神科に行く事に抵抗がある人が多いため


「うつは心のガン」
 私に言わせればうつ病とは「ガン」に近いと思います。
 理由は下記の通りです。

・うつ病は再発率が高い。
 (しかも、再発を重ねる度に再発率が上がる。)
・気分の問題じゃない
・精神的に非常に辛い思いをする
・生活に支障をきたす
・薬の相性の問題がある
・治療に長期間かかる
 (60%は6ヶ月で回復するが、逆に40%はそれ以上の治療が必要)

 


 ハーバード大学とWHOの研究グループが1990年に出した報告書によると、生活上機能障害を引き起こす要因として以下の精神病が上げられています。(「うつ」を治す より)

 順位 原因発病確率(追記)
  1  単極性うつ(うつ病)  10%
  6  双極性うつ(躁うつ)  6〜9%
  9 精神分裂病(統合神経失調症) 1%

 うつ状態を発現させる、3大精神病がランクインしています。メンタルケアの重要性がよくわかりますね。

「うつ」を治す (PHP新書)



 

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